
「温もり」がコミュニティ価値を決める?
もう一つの仮説としては、ファンクラブ=コンテンツ、コミュニティ=コミュニケーションという論です。
下世話な喩えをすると、エロ本は800円で買えるが、西麻布のラウンジや銀座のクラブは5万円くらいするという話。
コンテンツはよほど予算をかけたリッチなモノではない限りコモディティに収斂していく可能性が高い。一方でコミュニケーションは、コンテンツほど代替性がないが、相対的に希少価値が高い。
コミュニケーションを1対1ではなく、1対Nでもなく、N対Nで成立させるには、「ここは自分の居場所だ」と感じるような温もりがある空間を作れるかがポイントで、それこそがコミュニティの成立要件な気がします。
1対Nだと、温もりは生まれにくい気がします。
ファンクラブはパッケージ化された冷凍食品
私は「ファンクラブ」からはあまり人の温もりを感じないんですよね。パッケージ化されたコンテンツだと、冷凍食品みたいな感じというか。
巷に落ちてる記事を読むのと同じで、あまり「自分ごと感」がない。言い換えると、タレントとユーザーの距離が遠すぎるんですよね。
逆に不完全でも、人間味がある方が純粋にコンテンツ力が高いと感じます。
たとえば元SMAPの香取くんがオンラインサロンを開設して「いやあ、マジ独立するの大変だったよ。てか今もまだジャニーさんと揉めてて、困ってるんだよね!」みたいなことを共有してる方が、面白くないですかね。
たとえば私が仮に、二代目バチェラーになりたくてオーディションを受けたんだけど、落ちちゃったんだよね!つらいw みたいなのを共有するのって、面白くないか?と。それに大冨さんとかが慰めてくれるわけですよw
悩みや失敗の共有というのは、その人の温度を感じやすいコンテンツですし、それを見てユーザーが慰めてくれたりなど、温もりを醸成しやすいといえます。