
ベンチャー企業で活躍して、自分もやがては起業家として成功する。そういう出世ルートも身近になってきました。そのためにまずは一度ベンチャーで働いてみる、という選択を取る人もいます。しかしいわゆる「普通の会社」をイメージしていると、常識の違いに驚くことも多いようです。ただしそれは、すべての経営者が持っている「資本の論理」を理解するきっかけにもなります。
■ケース:「君みたいな人に来てほしいんだ!」と言われたのに
「取引先の同年代の人に誘われて、異業種交流会に行ってみたのが前職にうつったきっかけです。20人くらいの集まりで、特に熱く語っていたベンチャー企業の社長だというFさんに魅了されたんです」
人事制度改革を進めるとき、優秀な従業員にインタビューをすることがあります。その中に、転職してきて半年しかたっていないにも関わらず優秀な成績を収めている人がいました。そんな優秀な彼が、なぜ前職をやめてきたのか聞いてみたところ、昔話として教えてくれました。